JOBS
製品仕様を決め、改善サイクルを回す仕事。技術を深く理解し、事業と結びつける力が身につきます。
製品開発・研究職は、セラーの構造・制御設計から仕様決定までを一貫して担うポジションです。ただ決められた仕様を形にするのではなく、「なぜその構造にするのか」「なぜその制御が必要なのか」を問い、設計方針そのものを組み立てます。
向き合う領域は、冷却サイクルや断熱構造の設計だけではありません。他企業との共同開発や、海外市場の気候に適応させる設計など、技術テーマは広がり続けています。コスト・製造性・市場ニーズまで踏まえて最適解を導き、技術と事業の両面から製品を成立させる重要なポジションです。
私たちが目指しているのは、単にセラーをつくり、売ることではありません。ワイナリーや蔵元が丹精込めてつくったお酒を、最高の状態で消費者に届けること。そして、その一杯がより楽しく、思い出に残る時間になること。それこそが、私たちの存在意義です。
小規模なメーカーながら、世界初の2温度管理式セラーや、業界初となるマイナス5℃での氷温管理に対応したセラーなど、独自の技術開発に挑戦してきました。創業からわずか数年で複数の制御特許を取得するなど、冷蔵業界の常識にとらわれない技術を生み出し続けています。こうした高品質な製品が飲食店やソムリエからも高く評価され、ワインセラー市場では国内シェアNo.1を築いています。

事業は、海外展開・大手企業との技術協業・新市場の3方向に広がりつつあります。海外展開では、日本酒セラーを軸にアジア主要都市への進出を進めています。台湾では19ヵ月で約1,100台を販売し、今後はソウル、香港、シンガポールへと拠点を広げていく計画です。
大手企業との技術協業では、技術の共同検証や、IoTアプリケーションの開発が進んでいます。世の中にある優れた技術をセラーにどう取り入れるかを考え、パートナーと検証・実装していくのが当社のものづくりの考え方です。
さらに、マイナス5℃の氷温技術を応用した「アイススラリー」では、建設・物流業界などBtoB市場への展開も始まっています。
このように事業の幅や市場が広がるほど、使用環境や文化が異なっても品質を安定させる設計力が事業の成長を左右します。製品開発・研究職が担う役割は、今後さらに大きくなっていきます。
経営層から提示される製品コンセプトを受け、それを技術的にどう実現するかを検討するフェーズです。「どの構造で実現できるか」「どの制御方式が最適か」「既存のどの技術が応用できるか」といった開発の方針を、自ら考えて組み立てます。
検討した開発方針を基に、製品の核となるセラーの構造・制御設計を担います。「なぜその構造なのか」「なぜその制御が必要なのか」まで踏み込みながら、保管環境全体を成立させる設計を行います。
また、保存性能をさらに高めるために、外部の技術をセラーにどう組み込むかを検討・検証することも業務の一部です。単なる機能追加ではなく、保管環境全体として成立するかを見極めながら実装まで担います。
設計した仕様を試作機で検証し、想定どおりの性能が出ているかをデータで確認します。市場や現場からのフィードバックも含め、対症療法で終わらせず、構造や制御ロジックまで遡って改善案を立てます。この「設計→検証→改善」のサイクルを繰り返しながら、製品の精度を高めていきます。
検証・改善のサイクルを経て、最終的な製品仕様を確定します。技術的な妥当性だけでなく、事業として成立する条件を整理し、最適な仕様を導き出します。
決定した仕様や技術的根拠を、事業で活用できる形に整理するのも重要な役割です。設計意図を、営業やパートナーが説明できるよう、資料化・図解を行います。
製品開発・研究職では、ハードウェア設計から検証、ロジック構築まで、専門性の高いツールや設備を日常的に使用しています。3D CAD「SolidWorks」による構造設計、無響室や恒温恒湿庫を用いた性能検証、生成AIを活用した仕様書作成やロジック検討など、製品開発に必要な環境を会社が用意します。IoT・クラウド領域は大手家電メーカーと共同で開発しており、外部の最新技術にも触れられる環境です。
大規模メーカーでは、構造設計・検証・仕様決定などが分業化されることも多くあります。一方で、さくら製作所では、部品選定や構造設計の初期段階から関わり、試作・検証を経て最終仕様の確定まで一貫して担当します。
単に与えられた条件を満たすのではなく、「どの制御方式を採用するか」「どの構造が最も安定するか」といった自身の設計判断と、改善サイクルが製品の品質を左右します。その責任と手応えの中で、制御設計の理解、構造全体を俯瞰する視点、コスト・品質・製造性を踏まえた判断力が磨かれていきます。
経営層と直接議論しながら開発方針を決められる距離の近さは、小規模メーカーならではです。ターゲット市場や価格帯といった事業の背景を理解したうえで設計に臨めるため、「技術的に最適か」だけでなく「製品として成立するか」まで踏み込んだ判断ができます。
また、提案に妥当性があれば、長い承認フローを経ず、すぐに試作・検証へ進められます。改善サイクルを短いスパンで回せるので、自分の判断が製品にどう影響したかを実感しやすい環境です。こうした経験を積む中で、技術と事業を結びつけて考える視点も自然と身についていきます。
さくら製作所が向き合うのは、温度・湿度・振動・菌抑制といった物理・化学的制御です。例えば、マイナス5℃の温度帯を実現すること自体は難しくありません。しかし、それをスリムな筐体で、静音性と省エネ性を保ちながら安定させるには、冷却サイクル・断熱構造・制御ロジックのすべてを突き詰める必要があります。
派手な最先端技術ではないですが、「なぜこの構造が必要なのか」まで分解し、物理法則と向き合いながら最適なバランスを探り続けます。その過程で、新しい技術が生まれることもあります。技術を"使う"のではなく、"理解して使いこなす"経験が積める環境です。
この仕事は、温度・湿度・振動・菌対策など複数条件が絡むため、表面的な調整では成立しません。だからこそ、「なぜこの構造なのか」「なぜこの制御が必要なのか」を分解して、前提まで遡って考えられる人を求めています。
既存技術を徹底的に理解することを楽しみ、最適解を探し続けられる、いわゆる"オタク気質"のある人ほど力を発揮します。
製品設計や仕様策定は技術だけでは完結しません。コスト・製造性・市場ニーズなどを踏まえ、「製品として成立するか」までを判断します。そのため、情報を集めて論点を構造化し、優先順位を決める力が求められます。
また、すべてをゼロから自分で生み出すのではなく、世の中にある技術やアイデアに目を向け、自社の製品にどう取り入れられるかを考える視点も重要です。技術への深い理解と、事業全体を見渡す広い視野の両方を持てる人が活躍しやすい環境です。
当社は小規模な会社のため、一人が担う業務範囲は広く、仕様の優先順位や改善方針を自ら整理・判断する場面が多くあります。明確な正解が用意されている環境ではありません。自ら考え決断を下すことを、負担ではなく成長機会と捉えられる人が活躍します。
評価は年に一度、代表との面談を通じて行います。目標の達成度に加え、どのような行動をとり、その結果として何が生まれたかを振り返ります。「考えた」「行動した」という姿勢だけでなく、その先の成果までを重視する評価制度です。若手や未経験者は行動面、年次が上がるほど成果面に重点が置かれます。
入社初期から設計の全工程に関わりながら、段階的に仕様策定や開発リードへとステップアップできます。下流の検証・改善から上流の仕様決定まで、一気通貫で経験できることがこの職種の特徴です。