採用情報

MESSAGE

代表メッセージ

さくら製作所の代表から応募を検討されている方へのメッセージです。



代表メッセージのイメージ

自らの手で、お客様の「欲しい」に応えたかった

私はもともと産業機械の総合商社のワインセラー部門で営業を行っていました。海外メーカーがつくった製品を仕入れ、国内のレストランや販売店に提案する仕事です。

その中で、営業先のソムリエやオーナーの方々と話していると、同じ要望を何度も聞くことがありました。「赤ワインと白ワインを別々の温度で出し分けたいのに、今のセラーではそれができない」と。ところが当時のワインセラー業界は、この声に応えようとしていませんでした。メーカーが重視していたのは「長期熟成」というスペックであり、現場のニーズとはずれたまま、その価値観が当たり前のように続いていたのです。

私自身、お客様の要望に応えた製品をつくりたいと、何度も企画を出しましたが、当時の会社では受け入れてもらえませんでした。営業という立場にいる限り、製品そのものをつくることはできないからです。どれだけ現場の声を集めても、自社で製品を企画・開発する権限がなければ、お客様の期待に応えようがない。それなら自分でつくる側に回ろう。そう考えて、さくら製作所を立ち上げました。

生産者の想いを届けるために、温度管理の技術を極める

創業からこれまで、私たちが大切にしてきたのは「生産者ファースト」という考え方です。

ワイナリーや酒蔵の方々が何年もかけて造ったお酒は、最後にお客様が口にする瞬間に「美味しい」と感じてもらえて、はじめてその想いが届いたことになります。私たちのセラーは、生産者がお酒に込めた品質を、お客様のもとまで損なわずにつなぐための道具です。そして、その「届ける」ために私たちが追求してきたことが、温度管理の技術でした。

この「生産者ファースト」の考え方は、製品づくりの判断基準にも直結しています。特定のスペックだけを追求して使いにくい製品になれば、結局使われなくなり、生産者の想いを届ける役割を果たせません。だから私たちは、性能・デザイン・静音性・コストのバランスを高い水準で整えることにこだわってきました。

お客様の声にも真剣に耳を傾けますが、一部の方の要望に応えることで製品価格が上がり、多くのお客様の手に届きにくくなるなら、それはかえって生産者の想いが届く範囲を狭めてしまうことになります。どの声に応えることが生産者にとってもお客様にとっても最も価値があるのかを見極めること。それが私たちの考える「生産者ファースト」です。

この姿勢を貫いてきた結果、「2温度式ワインセラー」や「日本酒セラー」など業界初の製品や新技術を生み出すことにつながり、ワインセラー国内売上No.1も実現しました。

ワインセラーという枠にはこだわらない。
温度管理を軸に、事業を広げていく

そして、生産者の想いを届けるために温度管理を追求し続けてきたことが、事業そのものを新しい方向へ広げる力になっています。

一つは、日本酒セラーを軸にしたアジア主要都市への海外展開です。0℃以下の氷温管理で日本酒の鮮度を守るセラーは世界にまだほとんどなく、日本のメーカーが日本酒のためにつくったという独自性を活かして、台湾を皮切りに展開を進めています。

また、温度管理の技術を軸に、新技術を応用した製品開発にも挑戦しています。マイナス5℃の技術を活用した熱中症対策製品の開発など、ワインや日本酒の枠を超えた可能性を模索しています。

製品のターゲットが変わっても、温度の力で人の営みを支えるという軸は変わりません。「ワインセラーの会社」にとどまるつもりはなく、届けられる価値の幅を広げていくことに、今は最も可能性を感じています。

一人ひとりの仕事が、大きな事業を動かす

このように多様な事業を展開していますが、正社員は10名ほどと小規模な組織です。だからこそ一人ひとりが担う領域は広く、事業への影響力も大きくなります。どの職種で入っていただいても、ワインセラーだけに閉じた仕事にはなりません。

実際に、創業当初は国内向けのルート営業だけだった事業が、いまでは海外メーカーとの製品開発、大手企業との技術協業、アジア各国への市場開拓へと広がっています。10名の組織でこれだけのことが同時に動いているのは、一人ひとりが自分の頭で考え、自分の判断で動いてきたからです。

だからこそ、お客様や取引先との間で難しい局面に立ったときに、「なぜ難しいのか」「どういう条件なら実現できるのか」を論理的に整理して、相手にきちんと説明できる方と一緒に仕事がしたいと思っています。

小さな会社ですが、やろうとしていることのスケールは決して小さくありません。この事業の広がりを面白いと感じ、自分の手でさらに広げていきたいと思ってくれる方を、お待ちしています。

Hozumi Akio
さくら製作所 代表 穂積亮雄