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さくら製作所で活躍しているメンバーが入社を決めた理由や、仕事に感じているやりがいなどを紹介します

前職は医療機器メーカーの人事。全く異なる領域からさくら製作所を選んだ理由は、10年来のユーザーとして、製品の価値を誰よりも実感していたからでした。「セラーといったらさくら製作所を当たり前にしたい」という想いを抱くマーケティング職の木元さんに、仕事の魅力についてインタビューしました。
── まずは前職について教えてください。
医療機器メーカーに新卒で入社して、ずっと新卒採用の領域で人事の仕事をしていました。前の会社は中途採用を一切行わず、新卒採用だけで組織をつくっていくという珍しい会社で、定着率もすごく高かったです。転職するという人自体がほとんどいない環境でした。
── その環境から転職を考えたのは、なぜですか?
もともとワインが大好きだったこともあり、自然とワインに携わる仕事に興味が向いていきました。特に残りの人生を考えた際に、「好きを仕事にしたい」という気持ちが強くなったんです。社会人生活を全うしたときに「良い人生だった」と胸を張れる道を歩みたかった。
ワインへの関わり方を模索する中で、販売ではなく、もっと技術的なもので世の中に貢献できることは何だろうと考えました。もともと医療機器メーカーにいたので、「ものを通じて新しい価値を生み出す」という仕事のやりがいは身をもって知っていたんです。
そんな時、ふと目が向いたのが、自宅で10年来愛用してきたさくら製作所のワインセラーでした。創業翌年の2015年から使い始めて、徐々に大きな製品へと買い増しながら、10年間で複数台を使ってきましたが、まず本当に壊れない。さらにワイン好きの知り合いからも、私が持っていくワインはいつも「品質がいいね」と褒められていました。これは、さくら製作所のセラーのおかげだなと、実感していたんです。その中で、セラーを通じた社会貢献ができないかと考えるようになりました。
── 他の会社は検討しなかったのですか?
前職に大きな不満を感じていなかったこともあり、このまま会社に残るか、さくら製作所に行くかの2択しか考えていませんでした。
一番の決め手は、私自身がさくら製作所のファンだったということです。この確かな技術を、もっと多くの人に知ってもらいたい。ニッチな業界なので、まださくら製作所の存在を知らない人も多い。その良さを広める仕事ができるなら、これ以上の動機はないと思いました。
また、代表の穂積と話す中で、「セラーは単なる保管庫ではなく、生産者の思いを消費者に届けるための道具」という考え方に深く共感しました。セラーを通じて美味しさが広がっていくということを、ユーザーとして私自身も実感していたので。

── 現在はどのような業務を担当していますか?
メイン業務は自社ブランドや製品の認知拡大です。XやInstagramなどSNSの運用、ブログやウェブサイトのコンテンツマーケティング。それから楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングといったオンラインチャネルの開設や運営も行っています。
加えて、海外の販路拡大として新しい国とのビジネス交渉にも参加していて、営業の役割を担うこともあります。少人数の会社だからこそこのように職種を越境することもあります。前の会社は組織がしっかり分かれていて、人事の仕事に真摯に向き合う環境でした。今は一人の業務範囲が広い分、会社の事業全体を見ながら動いている感覚があります。
── 最近特に注力しているプロジェクトはありますか?
アイススラリーという新技術を使った新製品の市場開拓です。うちのセラーには日本酒をマイナス5度まで冷やせる技術があるのですが、その温度帯で液体を冷やすと、液体と固体が混ざった「アイススラリー」という飲める氷ができるんです。これが熱中症対策として今注目されていて、体の深部から冷やす効果があります。
先日、セラーの技術を使ってアイススラリーがつくれるという記事を発信したところ、反響がすごく大きくて、建設会社や物流会社などから問い合わせが相次ぎました。ワインや日本酒という嗜好品の世界とは全く違うマーケットが広がっていて、今はBtoB領域での認知活動やモニター提供を進めているところです。将来的にはアイススラリー専用機の開発も進んでいくと思うので、その認知拡大にも力を入れたいです。
── 既存製品の認知拡大だけでなく、新しい市場そのものをつくっていくような仕事なんですね。
そうですね。企業のPRとしてアイススラリーのような温度管理の技術を発信しているうちに、自然とお客様からの問い合わせにつながっていく。セラーの価値だけでなく、さくら製作所の温度管理技術そのものの可能性を広げていけるのも、この仕事の面白さだと感じています。

── さくら製作所の技術はかなり専門的ですよね。それを一般のお客様にどう伝えていますか?
「液体温度を0.1度で管理できます」と言っても、それだけでは響かないんです。大事なのは、その技術が何のために存在しているのかをセットで伝えることだと思っています。
例えば、0.1度の精密なコントロールができるということは、日々の温度変動によるワインへのストレスを最小限に抑えて、長期熟成に最適な環境を維持できるということ。マイナス5度の氷温技術も、日本酒は温度にすごく敏感なので、微生物の働きを緩やかにして劣化速度を遅くできますという風に伝えています。技術の列挙ではなく、「消費者にとってどういったメリットがあるのか」まで翻訳することを意識しています。
── 競合との差別化ではどんな工夫をしていますか?
最近力を入れているのが「#さくら製作所のある暮らし」というハッシュタグ戦略です。ワインセラーや日本酒セラーはニッチな製品で、そのお酒に詳しい愛好家がようやく手を出すものというイメージがあります。そのイメージを覆し、一般のライトユーザーにも関心を持ってもらうための施策です。
SNSでさくら製作所のセラーを使っている方にDMでお声がけして、使っている様子の写真や感想をいただいて投稿しています。生活の中にセラーが自然にある風景を見せることで、「冷蔵庫のように家庭に当たり前にあるもの」として受け止めてもらいたい。さくら製作所のセラーは中のワインや日本酒を引き立てる照明にもこだわっているので、写真映えするんです。実際、ユーザーさんがSNSに上げると大きな反響をいただいています。
ワインセラー国内売上No.1のさくら製作所だからこそ、多くのユーザーの声を集められる。今後はより広いターゲット層にリーチして、「セラーといったらさくら製作所」と広く知られるポジションを確立したいと思っています。
── 木元さんご自身がユーザーだった経験は、マーケティングにどう生きていますか?
ワインセラーを10年使ってきた人間だからこそ、製品の価値が実感として分かっています。加えて、ワインでは「J.S.A. ワインエキスパート」日本酒では「J.S.A. SAKE DIPLOMA」という資格を持っているので、お酒の美味しさをどう膨らませられるかという知識がある。それとセラーの技術をつなげて情報発信できるのは強みだと思います。
例えばハッシュタグ戦略でも、次にどの層の声を引き出したいかを考えて、コンテンツの発信方法や使う言葉なども、ライト層なのかミディアム層なのかヘビー層なのかであえて使い分けています。それぞれの層の気持ちが分かるのは、自分がそのすべてを経験してきたからですね。

── 企画はどのように進めていますか?
ハッシュタグ戦略もウェブコンテンツの発信も、基本的に自分で企画を立てて代表の穂積に提案しています。「やっていいよ」とすぐに後押ししてもらえることが多いので、提案から実行までのスピードが速いです。前の会社では部署の上司に話を通し、稟議書を上げて、企画から運用開始まで数週間から1ヵ月かかることもありましたが、うちの会社は社長に直接提案すれば済む。動きやすいですし、提案もしやすい。
ただ、その分責任は大きいです。途中に挟む人がいないため、施策の結果が良くも悪くもダイレクトに自分に返ってきます。うまくいかなかった時のフィードバックも社長から直接届くので、プレッシャーに向き合う度量は必要だと感じます。
── 他の職種との連携はいかがですか?
開発担当者とは、コンテンツをつくる際に技術情報を深掘りするために連携しています。上辺だけの知識で発信すると危険なので、「この特許技術が生まれたきっかけは?」「どのような思いでこれをつくったのか?」といった背景まで聞き込む。そうした深い情報があるからこそ、ユーザーに響くコンテンツになるんです。
カスタマーサポートチームにも、購入者のアンケートやレビューの声を共有してもらっています。お客様の声はマーケティング職にとって宝の山です。例えば、複数のお客様が同じ困りごとを抱えているとしたら、それを解消するコンテンツをつくって発信すればネガティブな印象も軽減できる。フラットに遠慮なく聞きに行ける環境は、この会社の特徴だと思います。
── この仕事を通じて身につくスキルは?
本当にたくさんあります。マーケティングや広告の手法はもちろん、海外との貿易取引の基礎、製品の技術情報まで。ベテラン社員の方に聞けばどんなことでも教えてもらえますし、そのうえで、学んだことを自分のアイデアで形にし、試行錯誤しながら最適解を導く力が養われます。一つの専門領域を深掘りするというよりも、事業全体に関わりながら幅広いスキルが身についていく感覚ですね。

── この仕事にはどんな人が向いていますか?
マーケティング活動は会社の顔となる仕事です。私が一番大切だと思っているのは誠実さですね。根拠の不確かな情報を発信したり、注目を集めようとして実態以上の過度な表現をしてしまうことで、お客様の信頼を裏切り、長年積み上げてきたブランドを一瞬で損なうリスクがあるからです。行動力と同時に、慎重さもしっかり併せ持つ人が必要です。少人数で一人ひとりの責任が大きい環境なので、軽率に判断してしまう人には正直向かないと思います。
逆に、自分で施策を考えてゼロから動き出すことを楽しめる人、自らの手でつかみ取っていこうという推進力や熱量のある人にとっては、やりがいのある環境です。企業のブランドを上げるも下げるも本当に自分次第ですから。
── 最後に、応募を検討している方にメッセージをお願いします。
製品への愛着を強く求めるわけではありませんが、好きであるという気持ちがあると、情報発信する際に熱量が言葉に宿り、その先にいる多くの方々の心に真っ直ぐ届くはずです。とにかく、「この会社でこそ働きたい」という強い気持ちを持っている方こそが、自らの仕事の質をより高めていけるのだと確信しています。
ワインセラーや日本酒セラーは「一部の愛好家が持つもの」というイメージを持たれがちですが、そのイメージを覆して、新しい価値を提案していけるのがこの仕事の面白さです。さくら製作所の技術は、お酒という枠に収まらず、アイススラリーのような新しい市場にも広がっています。その可能性を一緒に届けてくれる方と働きたいです。